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2020.04.06「星合の空」赤根和樹監督 Anime News Networkインタビュー日本語訳(part2)

「星合の空」赤根監督が北米メディアのAnime News Networkさんのインタビューを受けました。

 

Part1 / Part2

 

本ページではインタビューを元に編集して記事化した英文を、日本語に翻訳しなおしたものを公開いたします。

 

Part1の日本語訳はこちら

 

 

 

インタビュー:『星合の空』赤根和樹監督( Part 2

 

『星合の空』赤根和樹監督インタビュー前半では、この作品をとてもユニークなものにしているテーマや要素について語り合いました。 後半では、作品の将来について話したいと思います。12月にTV放送が最終回を終えた後、 赤根監督は、ストーリーには続きがあることを自身のTwitterにて明かしました。作品がどこに向かうのか、海外のファンが作品をどうサポートできるのか、赤根監督に尋ねました。

 

──インタビューやTwitterでは、 12話完結ではないことを明かし、どんな形であれ、続けたいとも仰っていました。 今のところ、 どのようなメディアでやりたいと考えていますか?

 

まだ決めていませんね。 決めるのはとても難しい。 だから聞きまわっています。先ほども言いましたが、 アニメ業界には、30年経っても変わらないことがあります。 作品の継続は、 DVD、ブルーレイの販売実績次第というところが、未だにあります。

 

また、 日本のアニメ業界では、コマーシャルのように、ゲームや漫画のプロモーション目的で、たくさんのアニメが作られているという状況もあります。以前は、 人気の漫画があり、それをアニメ化するという流れでしたが、最近では、 将来、 作品に人気が出ることを見越して、アニメが作られます。 潜在的に売れそうな漫画がアニメ化され、さらにその作品をプロモートするという具合に、どんどんアニメがCM化してしまっている。

 

なので、コマーシャルではなく、アニメーションそれ自体が持っているポテンシャルで新しいドラマを私は作りたいと思っていました。しかし、 日本でそういうものに出資をしてくれる人たちを見つけるのは難しい。 道は、平たんではありません。 それでも、作品が世界で視聴者を獲得できていることを示せたら、 日本でも、より多くの出資者を説得でき、「やってみよう」となるかもしれません。そうすれば、バラエティに富み、多様性のあるアニメがもっと出てくるかもしれません 。分かっていただけますか?

 

──はい、素直に理解できます。 このインタビューに来た理由というのが、シリーズをどうすれば、サポートできるかお尋ねしたかったからです。 海外のファンは、どのようにサポートできますか。

 

現時点ではわかりません。逆に、私も知りたいです。 先にも言いましたが、出資者には、DVDとブルーレイの販売が、とても重要だということは分かるのですが。

 

──でも、もう英語圏では、 DVD やブルーレイの市場はありませんね。

 

そうですね。

 

──今や正規のストリーミングサービスでしか見ることができません。公式配信サービスでアニメを見ること以外に、海外のファンがサポートできることは何かありますか? 例えば、クラウドファンディングなど検討されていますか?

 

日本で、クラウドファンディングをしても、それほどお金は集まりません。おそらく、もっと人が多い北米圏やアジア圏のような海外だと可能かもしれませんが。どう思いますか、Kimさん?どうやってお金を集めたらよいでしょうかね?

 

──海外でクラウドファンディングのサポートを受けても、1クール分に足るお金は得られないと思います。というのが、私の正直な感想です。

 

海外でも、 十分なお金が集められないのですね。

 

──はい、今のアニメはとてもお金がかかりますよね。 だから、クラウドファンディングでも、OVA尺なら集められるかもしれません。1クールとなると、期待しすぎかもしれません。

 

なるほど。 テレビアニメについては、単純に1話、2000万から3000万円かかります。だから、12話だと、3億円かかります。 日本で、そんな大金を気前よく出してくれる人たちを見つけるのは難しいです。海外の配信会社なら、なんらかの可能性を提示してくれるかもしれません。この作品が、海外で人気があることを示すことができれば、 出資を受けるチャンスが大きくなるかもしれません。だから、ぜひファンの皆さん、配信会社さんへ続編制作の要望を伝えて下さいね!さらに、現時点で配信していない大手配信会社さんにも、続編制作の要望を訴えてください。(笑)

 

──(笑)ちゃんと書いておきますね。

 

(笑)お願いします。 でも、 アメリカというのは、すごく説得力があります。海外の配信会社も日本に支社がありますが、やはりアメリカがベースですから、 海外に行く方が良いかもしれませんね。アメリカでポジティブに受け入れられると、日本の市場でも「それいいね」となって、これまで以上の評価を受けるかもしれません。国内マーケットを注視している方などからすると、意思決定の面でいえば、自分たちの判断以上に海外市場で反応があったという事実の方が気になるのかもしれませんね。

 

海外から、たくさんのツイートをもらったことは、すごく嬉しかったです。 英語、スペイン語、ポルトガル語、その他の言語で、『星合の空』についてたくさんツイートされているのを見て、日本語でツイッターをしている人たちも驚いていました。「海外でそんなにたくさんの人が見ているの。じゃあ面白いかも?」と言う感じで。

 

──続編が作れないとなれば、ストーリーをどうやって続けますか?

 

全体のストーリーをアニメでやるつもりで、2クールということで考えていました。だから2クール分のストーリーがあります。エイトビットの葛西社長からは、小説など読み物としてリリースしてみたらどうか、と言われました。でも、やっぱりアニメをイメージして書いたストーリーなので、アニメというフォーマットが最適です。残りの話も、アニメでやりたいと思っていますが、アニメをプロモートするために、小説等を書くかもしれません。

 

──小説だと、海外リリースは難しそうですね。

 

そうですね…翻訳されるなら、漫画だったら読んでもらえると思いますか?

 

──ええ、たぶん。

 

考えてみます。もし、アニメでないとすれば、どんな方法が良いと思います?

 

──一番フィットしそうなのは、漫画かもしれませんね。でなければ、ショートアニメとか。ただ、1クール分のストーリーを短くするのは、難しいかもしれませんが。

 

わかりました。『星合の空』の海外での受け入れられ方はどうですか?

 

──ニッチなアピールを得ています。とても熱心なファンがいます。アニメニュースネットワークのスタッフの中にもいます。他にも、この作品で描かれているような家族の問題を経験したことがあって、この作品が好きな人もいます。

 

なるほど。『星合の空』は、ありのまま日本の生活を描いています。海外の人々も理解できると思いますか?

 

──日本の日常生活のストーリーは、海外ではそれほど人気はありません。かなりのカルチャー・ギャップがあります。例えば、日本のように学校の部活をそれほど多くの人が経験するわけではありません。

 

日本のことをよく知らないと理解できない? 作品を見ても、平均的な人は理解できないかもしれないということですかね?

 

──その通りです。既にアニメに興味がある人だけが、『星合の空』を見るということですね。

 

海外の人は、どういうものが見たいのですかね?

 

──色々ですね。お金ということで言うなら、ファンタジーが最もポピュラーですね。でも、アニメファンの間では、アニメを通して日本社会について学びたいという欲求があります。だから、『星合の空』がすごく面白いのです。日本社会の問題をとても率直に描いているので、海外の人も驚いていました。「おお、こんなことが日本でも起こっているのか!」と。

 

なるほど、そうですか。海外の方たちにもサポートしてもらえればいいですね。

 

──創りたいものを創り続けるべきだと思います。あまり海外の反応を気にしすぎるのはよくないかもしれません。でも、赤根監督が創りたいという思いから出来た作品は、それがどのようなものになっても、サポートしたい人たちは必ずいると思います。

 

有難いです。

 

──海外のファンと共に、私もサポートし続けたいと思います。だからベストを尽くしてください!

 

有難う!

 

(注)本記事は赤根監督のインタビューを元に、編集して記事化した英文を日本語に翻訳しなおしたものです。

 

掲載元:Anime News Network

記事執筆者:Kim Morrissy

翻訳:上平 満